2011-06-11 一流会議の論文を100本読むと大体わかってくるというのはガチ

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一流会議の論文を100本読むと大体わかってくるというのはガチ

生駒日記で「はじめてで迷ったときの論文の読み方」とあったので思い出してコメント. もしM1の人で,研究って何かよく分かんないなあと思っているなら, このアドバイスに素直に従うのが吉.

かくいう僕も同じコメントをM1の11月に頂いている. でも,全くて行っていいほど読んでなかった.

M1の冬のときは,読もうと思っても,ワケの分からない単語は次々に出てくるし, 書いてある内容も理解できないし, 自分の興味のある論文かどうかも分からないし, それまでは,なんだかんだで読むのを避けてた. 全然分かんないし, かといって良い方向性が思い浮かぶわけもなく(それは当然で,先人の知恵を借りずに思い浮かぶはずがない!). どん底の気持ちだった. (正直に言うと,この挫折感というか,焦燥感みたいなものは, M1の秋からM2の冬までずっと感じていた)

おそらく最初がすごく辛かったのは,

  • 英語を読み慣れてない
  • 専門用語が分からない
  • 背景知識が無い

からではないかなあ. でもこれは,鶏と卵の関係でで, 結局のところとにかく論文を読むしか方法は無いのです.

んで,僕はというと2月の上旬にもmamorukさんから

いまの林部くんに足りないのは、論文を読んだ数だと思いますので、とにかくひたすら論文を読んでください.
ACL, NAACL, EMNLP, COLING の最近の5年分くらいの中から合計100本くらい読むといいと思います.
それだけ読むと、この分野でなにが研究になるのか、どこが研究になりそうか、ということが分かってきます.
とにかく、最初は質より量、もっと言えば、量こそ質です.

という趣旨のメールを頂いて, これは読むのを避けて通ることはできないと思って,観念して,読みだした. 長文のアドバイスメールを頂いて,正直びっくりするとともに,すごく嬉しかったのを覚えています.

実際に僕が読んだのはM1の3月くらいから. えぇ読みましたよ100本.(1ヶ月半くらいで) すると,なんということでしょう. 段々論文が読めるようになってきて, 面白いと思える論文が出てくるようになった.

(M2の秋くらいからこの手法の応用を始めたんだけど,どうにもこうにもうまくいかず, ナント年明けの冬休みに修論での提案手法を変えたんだよね. でもそれはまた別のおはなし……)

そして,だんだんと英語論文に対する恐怖心や抵抗感もなくなってきて, ちょっとずつ気になったトピックがあったら,ACL アンソロジー google scholarで調べる癖がついてきた. 今では,気になった論文があれば,オッ読んでみようと思えるようにまでなりました.

さあ,ちょっとした覚悟をして,読み始めましょう. (日本語の論文はとりあえず禁止.仮に読むとしても一流国際会議を元にしたものを読む.)

修論の謝辞にも書いたけど,ぼくの修士号は,mamorukさんのこのアドバイスのおかげといって間違いない. 非常に感謝しています.