阪大入試体験談

(この文章は学部1年生のときに執筆したものです)

夏休みの学習プラン

僕は高2の夏に志望校を決めていたので、それからはずっと志望校を強く意識した勉強をしていました。また、計画を立てて、修正もしつつ、入試に照準をあてて勉強してきました。

夏休みにも、勉強の計画を立てました。といっても、単に夏休みだけの計画では、後につながりません。(夏休みは、時間的には他の時期に比べて余裕があるとはいえ、受験勉強という点では他の時期とは全く変わりません)そこで、合格するためには、これからどうしていけばいいのかを考え、まず、今から受験日までの長期的な計画を立てました。受験までの見通しを立てるという意味で大切で、非常に有効だったと思います。例えば、「数学は夏の終わりまでにIIICを終わらせて、2学期の半ばまでに基礎的な演習を終える。そして、それ以降は、過去問をメインに、解法知識の補充や、問題練習をする」といったように。そのように、大まかな、長期的スケジュールを立てた後は、夏休み部分を具体化し、短期的な計画を立てました。例えば、「どのような参考書でするのか」、「どのぐらいのペースで解いていくのか」というように。

僕は計画を立てるのには、割と多くの時間を費やしました。丸一日ぐらい使いました。そんなに、時間を使ってどうするんだと思うかもしれません。しかし、計画というのは非常に重要なのです。それをもっておかないと、単発的・惰性的な勉強になってしまい、合格への最短距離から外れかねません。また、受験の見通しがつきません。ただ、守れる確率は非常に低いですし、別に細かいことまで決める必要はありません。

僕の場合、それだけ時間をかかった理由は2つほどあります。

1つめは、できるだけ正確な現時点での実力を把握しようとしたからです。そのために、過去の模試やテスト等を見直し、弱点分野の洗い出しを行いました。これを、きっちりすれば後は穴を埋めて、伸ばしていくだけです。

2つめは、現実的に実現できる学習計画であるか慎重に考えたからです。自分に合ったペースでできるように配慮して計画を立てました。思ったより、進まないとか、逆に割と進んだという場合は、その都度計画を修正すればいいと思います。実際、僕もそうしました。

実際の学習と計画の到達度

計画や到達目標の達成状況と計画の到達度:100点/100点

僕は、達成度に敢えて100点満点をつけたいと思います。その理由は先述したように、計画を必要に応じて修正していったからです。もちろん、「手抜き」する言い訳のために修正していくのでは意味がありません。だから、絶対に受験日に間に合うように、時に実行可能な範囲で厳しめの計画も立てました。

正直に言えば、ダラけて過ごして実質的に何も勉強していない日や、遊びに行った日もありました。けれど、適度な遊びは受験生活にプラスになります。だから、夏休みにちょっとぐらい遊んでもいいです。この「ちょっと」の判断は自分です。周りに流されることもありません。自分に厳しくなる、というより、正直になって目標までの道を考えてください。

国語・社会(現代社会)はセンター試験のみだけで、冬休み少し前からの対策で間に合うと考えたので、一切手をつけませんでした。教科書も読みませんでしたし、一問も解きませんでした。ただ、ここで誤解して欲しくないのは、「僕にとって」の判断であって、全ての人に当てはまるわけではないということです。実際、僕は現社は得意で、普段から良い成績をとっていましたし、国語もごく基本的な知識は身についていたと思います。大胆な決断ではありましたが、色んな科目に同時に手を出すのは、僕の性格上無理だな、と思いそうしました。

数学、物理、化学の具体的な計画については、各人、必要な分野は違い、あまり述べても意味がなく、また、勉強法について話すには紙面が足りませんので割愛します。その代わりに、これからのアドバイスをしたいと思います。

僕も、勉強の方法は暗中模索でした。伸び悩んでいる科目を一体どうすればいいのか、果たして自分の計画で合格できるのだろうか?、と悩み考えました。完璧な計画を立てられた訳はありません。(何度も軌道修正しました)

しかし、勉強法に唯一無二の「正解」はないのです。先輩の話や、体験談の方法などを参考にして、これならいけるかな?と思う自分なりの計画を立てて、そして、後は信じて一生懸命頑張ってください。