2013-08-20 仕事は仕事場で

雑務

研究をしようとするが,雑務をするだけで終わってしまう

仕事は仕事場で

経験上分かっていることだが,私は研究室外で研究するのは苦手だ.

旅先に行く途中で読もうと思ってたくさん本を持っていったはいいものの, 結局殆ど読まなかったという経験はないだろうか? あれに似たような感覚だ.

確かに,私がやっている情報系の研究は,場所を基本的には選ばない. パソコンとネットワークさえあれば,どこでもできる. だから,NAISTでも,研究室は来ずに寮で研究する人もいれば, カフェや図書館でする人もいる.

しかし,私は,「作業」はできても,「研究」は研究室外では,やっぱり全然捗らない.

1つ目の理由に,ノートPCには,ディスプレイが1つしか無いことが挙げられる. 研究室では4枚のディスプレイを使って研究している. まぁ,ここまで多くのディスプレイを使うのは一般的で無いにしても, 2枚のディスプレイを同時に使うというのは, 今時のエンジニアなら普通ではないだろうか. まず,この時点で大幅に作業効率ダウンである.

2つ目の理由に,オンとオフの気持ちの切り替えができないができないことが挙げられる. 日本の住宅設計の考え方に, 意図的・慣習的に住宅内で食事の場所と寝る場所を区分している生活実態と基にした, 「食寝分離」というのがあるそうだが,この考え方と近い. ちゃぶ台と片付けたら,そこでも寝れるじゃないかと思うが,そいうものではないらしい. The Most Important Conversation I’ve Had About My Business Everにも,

Separate work stuff from non-work stuff

とある. 確かに,今使っているノートパソコンは,私的な用事にも使うし,研究にも使う. 一方でNAISTにいるときは,寮のPCは私的,研究室のPCは研究というように, 用途が基本的に定まっている. なるほど,こういうこともあって,気持ちの切り替えがしにくいのか.

もちろん,読むべき論文が決まっていたり,書くべきコードの内容が決まっているのであれば, それは私にとっては「作業」なので,まぁ外でできないことはない. しかし,論文を漁ったり・書いたり,プログラムの設計をしたりするのは, かつ複数のディスプレイがないと厳しいし, 私にとってはクリエイティブな作業なので, 仕事場である研究室の外では,捗らないのである.