2013-09-10 決断力は訓練で伸びる

決断力は訓練で伸びる

今日も,またある小さな決断を下す. ほんのり痛みを伴う決断だった.

ある外傷を負ったとして,その処置をするのは痛いだろうが, 先延ばししていると,じわりじわりと,もっとつらい状況が続く.

しかしだ, 客観的に見たり考えたりすれば,早く処置すれば良いのに,と思うが, 当の本人は決断をなかなかできない,というのは,ありがちな話だ.

「決断する」というのも,ひとつ能力なのだなと思う.

決断するのも能力のひとつ

以前読んだ, 「MBAとはどういう教育なのか」という記事は,とても参考になる. 「決断力」というのが,どのようにMBAで鍛えられるかについて書かれている. 一部を抜粋する.

レベルは別としても価値観次第ではっきり白黒つかない話ばかりである。
だからそもそも意思決定すること自体がとても気持ち悪い話も多い。
意思決定に必要な完全な情報はそろっていないし、最後まで「これが正しい結論だ」という正解がわからずフワフワしている。
多くの場合、ビジネスの結論は、「その選択肢を取らなかったらどうなっていたのか」を検証できないので結果を相対評価することすらできない。
それでもとにかく、自分はこう信じているという自分なりの、不完全な結論を何度も何度も出さねばならないのだ。
大抵の人生の決断はそんなものだけど。
...
このように決断の訓練を何度も繰り返して、何になるというのだろう?
ひとつめは、決断プロセスの確立だ。
...
ふたつめは、決断基準の確立だ。

NAISTに入学してからmamorukさんに色々と為になる話を聞いて, その内の一つに,いつだったか忘れたけど,

博士課程では何をするかより,何をしないかを決めるほうが大切

という話を来たことがある. 武蔵野日記にも

時間は有限、身体は一つなので、なにをするか、というより、なにをしないか、という決断のほうが重要

とあった. 今なら,この気持ちがよく分かる.

やりたいことや行きたい場所,はたくさんある. でも,やらない,行かない,という決断を今年度に入って,何度も下してきた.

ここ最近も,色々と決断する事が多く, 多少なりとも辛い思いをしたこともあったけど, きっと今後の糧になるだろう.