2009-06-10

教育実習8日目

そろそろ佳境に入ってきた感じだ.今日は1コマだけの授業だったので,他の時間は割合ゆっくりとして,体力回復できたと思う.放課後はクラスの文化祭の準備を手伝ったり.研究授業も近いので,明日は授業計画作成に終われる日々になると思う.ここのところ日記の量が微妙に少ない気がするが,手抜きである(笑)

そういえば,こっちに来てから,全く勉強していない.生駒に帰ったら,しばらくは缶詰である.

感情のルフラン

本当はタイトルを"リフレイン"とつけようと思ったのだが,フランス語の方が格好いいのでルフランにしてみた.少し,ぼんやりとした話を,抽象的に書いてみる.

実のところ,ここ数日,なんともいえない,もやもやとした苦くて切ない感覚を毎日感じていた.これは一体なんなんだろうかと思っていのだけど,ふとさっき分かった.きっと,高校時代の"あの"泥臭い感覚を再体験しているのだな,と.

あまり具体的なことを書くのは控えるが,ぼくの高校時代の心的内面の揺れは(今振り返ると)すごかったなと思う.それは,あの時期特有の,どうしようもない,希望や期待,不安や絶望,そういうあらゆる感情を増幅して混ぜ合わせたものと格闘していたんだと思う.色々な方に迷惑をかけたり,お世話になったりして,申し訳ないやら,ありがたいやらである.

時が経つにつれ,波面は穏やかになってきた.幾つかの大切な出会いもあり,大いにぼくに影響を及ぼした.いろんなチャネルが出きることにより,世界はどんどん広がっていった.狭かった視野も幾分かは広くなり,大局的に見れるようにもなった.そして,色々な迷いや悩みに対しても,肯定的に自分で結論を導くことができるようになってきた.つまり,安定・豊熟となってきていた.

しかしだ.校舎や雰囲気や制服や授業などの,この懐かしい一連の装置は,一気に高校時代へと引き戻してしまっていたようだ.狭くて閉じた世界へとぼくを戻したのだ.

もちろん,過去も否定するつもりは全くないし,かけがえのないものだったと思う.しかし,卒業後に得てきた(与えられてきた)ものを考えると,戻ってはいけないのだと思う.ぼくはトンネルを引き返さなければならない.

多少は,あの頃に戻りたいなとも思う.あの頃,ああしておけばな,とも思う.でも,それは今の経験や価値観があっての上でだ.そして,逆説的かもしれないが,その価値観は高校時代のものがあってこそ得られた物だとも思うのだ.

きっと明日からは"今"の自分に戻れると思う.

ぼくは告ぐ

まぁ,抽象的な話を書いたわけだけど,分かるかなあ.多分ぼくが後で読み返しても,分からないかも(^^;)

昔と今とで一番違うのは,価値観に広がりが持てたことだと思う.なんていうか,昔は画一的な評価基準,柔軟な感覚というのを持ち合わせていなかった気がする.全然うまく表現できないけど.それは,いろんな人に出会い,話し,見て,感じることにより,得られたものだと思う.これらご縁に,ただひたすら感謝するのみである.

そこで,高校生へ告ぐ.こんなこと言える人じゃないかもしれないけど,告ぐ.多分,昔の自分に告ぐ.特に今の自分にも自戒的に告ぐ.

まず,どんどん出会いを広げていって,たくさん吸収してほしい.同性もそうだし,異性に対してもだ.異性との付き合いというと,兎角恋愛的なものとしてしか考えられないかもしれないけど,人間的な付き合いを広げてほしい.この域に達するのにぼくは,至難を極めた訳だけど.同性もそうだけど,異性はさらに別角度の深みを持っているし,単純に,同性だけの世界というのは狭い世界だよね.

次にその出会いを大切にしてほしい.自分とは合わないなどと思ったとしても,すべて出会いは"丁寧"に扱うべきだと思う.「人生みな師なり」だし,その姿勢はとても気持ちがいいものだ.

最後に,明るく生きてほしい.はっきり言って,生きていれば悩みばかりだ.時期的に,悩みがないときなんて,ないだろう.だけど,そんなときに暗い表情や愚痴ばかりしたりするのは良くない.暗いと人を遠ざける.逆に明るいと人を近づける.これは自明だろう.だから,どんなときでも笑顔でいよう.心でもがきくるしんでいても,心で泣いていても,笑顔を作ってみよう.そんなときに笑顔なんて難しいけど,とにかく笑顔をしてみよう.明るい気持ちにはなれないかもしれないけど,他人に対しては明るく接しよう.本当に不思議なことだけど,そうすれば自然と,良い方向へ動いていく.

いろいろ書いたところで大分戻れてきた.今もなお,奮闘中なんだけど,ぼくが最近思うのはこういうことだ.

本日のツッコミ
tettsyun (2009-06-11 [Thu] 00:31)

すばらしい!