2009-06-12

教育実習10日目(最終日)

今日で教育実習も最後である.そして,多くの先生方に授業を公開する,研究授業というものも行った.

研究授業

2限が,数学Iの研究授業.結構内容的に難しい範囲で,説明には苦労した.また,普段と違う雰囲気というのもあって,十分な授業はできなかった.それでも,先生方の講評や生徒らに行ったアンケートでは,おおむね「分かりやすかった」などという肯定的な意見で,良かった.ただ一方で,「(普段の)先生の授業に早く戻って欲しかった」という厳しい意見もあり,まだまだ未熟なんだなとも思った.正直に言うと,生徒らのアンケートの中には,厳しいコメントもあり,それらは真摯に受け止めないといけないと思った.

授業をして感じたのは,同じクラスでも生徒の理解にはかなりの幅があるのだということだ.丁寧な授業を目指せば理解力の高い子は退屈だし,発展的な話を中心にすれば着いていけない子も出てくる.ここら辺は難しいところだが,演習問題の時間に発展的な問題を用意するなどの方法もあり,betterな授業を模索していく必要があるな,と思った.

生徒らに書いてもらったアンケートは全部目を通した.率直な意見ほど,ありがたい.面白さが分かってきた気がする,という意見は教えた甲斐があったなと思った.その子の"個性"がアンケート回答にも反映されるなとも思った.

最終授業

研究授業の後は引き続いて授業.最後は,自分のホームルーム(担任クラス)での授業.自分としては,前回の授業よりもかなり良い授業になったと思う.繰り返せば質は良くなるものだ.だが,初回からある程度の質を確保できるようにはならないといけないと思った.最後の授業が自分のホームルームで良かったなと思った.

あいさつ

昼休み後,HRで最後の挨拶を行った.カッコつけたことを言いますが,と前置きして3つのアドバイスを話した.

まず,世界を広げて欲しいということだ.以前の日記にも書いたことなんだけど,今から思えばぼくの高校時代はあまりに世界が小さすぎた.もちろん,中学生のときと比べれば格段に世界は広がったんだけど,価値をはかる物差しが少なすぎたと思う.多くの人と出会い,どんどん世界を広げて欲しいと思う.

次に,友達を大切にしてほしいということ.そんな難しいことじゃなくて,思いやりをもって,友達と仲良くしてほしいということを話した.

最後に,これが一番大切なんだけど,いつも笑顔でいてほしいということを話した.悩み事や辛いこと悲しいことなんて,特に高校生のときにはたくさんある.でも,そんなときに暗い顔をすると,周りも暗くするし良くない.だから,逆説的かもしれないけど,辛いときこそ笑顔でいてほしい.そうすれば,不思議な話なんだけど,幸せになれるよと話した.

いずれも,高校生のぼくに,いや今のぼくに,言いたいことだ.それに,なかなか上手いこと話すことができなかった.でも.頭のどこかに残っていてくれればこれ幸だ.

反省会

放課後,実習生と反省会.

呑み会

実習生と呑み会.やはり話は教育実習の話.いろいろ話した.結構呑んだ.